
ゆっくり買い物したいだけなのに…
子どもと一緒のお買い物って、思っていた以上にバタバタで大変ですよね。
カートに乗りたくない、お菓子コーナーから離れない、気づけばお昼寝の時間…。
「買い物どころじゃない!」なんて日も、私にはたくさんありました。
実は私、元保育士で、今は3歳の娘を育てる一児の母です。
子どもの発達についての知識はあっても、いざ自分の子と買い物に行くと想像以上に大変で…。
「どうしたらもう少しラクになるんだろう?」と、何度も悩みました。
この記事では、私自身が経験した子連れ買い物の失敗談や、いろいろと試してみて実際に効果があった“乗り切るコツ”をご紹介します。
「子連れでの買い物が毎回しんどい…」と感じているママさんへ。
少しでも気持ちがラクになるヒントになればうれしいです。
保育士としての視点と、母としての実体験をもとに、子どもの特性に合わせた関わり方もお伝えしていきます。
子どもとの買い物を、少しでも穏やかに楽しくしたい方は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
どうしてこんなに疲れるの?子連れ買い物がしんどい5つの理由


上記はすべて娘と一緒に買い物へ行ったとき、「これは大変…!」と感じた出来事です。
カートに乗りたがらず、自分の好きなところへ行ってしまう

娘が赤ちゃんの頃は、ベビーカーにおとなしく乗ってくれていたので、買い物もスムーズにこなせていました。
「あ〜、意外といけるじゃん♪」なんて思っていたのもつかの間…。
1歳を過ぎて歩けるようになり、自我も出てくると、状況は一変!
カートには乗りたがらず、自分の行きたい方向へどんどん進んでしまって、ゆっくり買い物なんてとても無理…。
商品を見る余裕もなく、毎回ヘトヘトになって帰ってくるようになりました。
「買って、買って!」と駄々をこねる

娘が2歳になる頃から、おやつコーナーに近づくたびに一騒動…。
自分の好きなお菓子を見つけると、「買って〜!」と駄々をこねるようになりました。
その場を離れようとすると泣き出したり、床に座り込んだり…。
買い物のたびにドッと疲れていたのを思い出します。
商品を触ってしまう、投げてしまう、舐めてしまう

これは、わが家で実際にあったちょっと恥ずかしい失敗談です。
娘からほんの少し目を離したすきに、商品をポイッと投げたり、ペロッと舐めてしまったことがありました…。
そのとき手にしていたのが、まさかの水ようかん。
「え、水ようかん!? 買う予定なんて全然なかったのに…」と思いつつ、
舐めてしまったものは仕方なく購入することに。
そんなつもりじゃなかった買い物が、予定外の出費になることもあるんですよね(涙)。
レジに並んでいられない

レジに並んでいるときも、油断はできません。
抱っこしたり手をしっかりつないでいないと、娘はすぐにどこかへ行ってしまいます。
ある日、お財布の中をちょっと確認していたほんの数秒の間にふら〜っと離れてしまって…。
結局、列に並び直すことになり、あのときは本当にため息が出ました。
週1のまとめ買いが理想でも…現実は小分けに
両手いっぱいに買い物袋を持っていると、子どもが急にぐずったときや、危ない場所に近づいたときに、すぐに手を差し伸べることができません。
安全面を考えると、「一度にたくさん買う」のはどうしても難しくなってしまいます。
そのため、本当は週に一度まとめて買いたいところですが、どうしても何回かに分けて買い物に行く必要が出てきます。
実際にやってみて効果アリ!子連れ買い物がグッと楽になるコツ
子どもと一緒の買い物って、本当に体力勝負ですよね。
私も何度「今日はもう無理…」と思ったかわかりません。
でも、いろいろ試していく中で「これは効果あった!」と感じた工夫がいくつかありました。
完璧じゃなくても、ちょっとした準備や声かけで、グッとラクになるんです。

子連れでの買い物を少しでもラクにするコツを3つに分けて、わかりやすくご紹介していこうと思います!
同じように「買い物がしんどい…」と感じているママやパパのヒントになればうれしいです。
- お店に行く前の準備
- お買い物中の工夫
- 番外編
事前のひと工夫で変わる!買い物前にやっておきたいこと

今日は「○○と○○を買いに行くよ」と事前に買うものを子どもに伝える。
わが家では、娘が2歳半頃から「今日はカレーを作るから、にんじんと玉ねぎとじゃがいもを買いに行くよ」と、買い物に行く前に事前に伝えるようにしました。
すると、3歳を過ぎた頃からは、少しずつ「今日はこれを買うんだ」と理解してくれるように。
歩きながらでも野菜売り場についてきてくれるなど、スムーズに買い物が進むようになりました。
こうした声かけが、子どもの安心感につながっているのかなと感じています。

買い物リストを作ると、買い物にかかる時間がグッと短くなるんですよね。
子どもが一緒だと、どうしても全部欲しいものを買いきれないことも多いので、リストを作りながら「これが優先!」というものに順番をつけておくのがおすすめです。
そうすると、迷わずスムーズにお買い物ができて、子どものぐずりも少し減る気がします。
「お菓子は1つまで買っていいよ」など約束ごとをする。
子どもと一緒に買い物へ行くとき、避けて通れないのが「お菓子コーナー」。
ついアレもコレも欲しくなってしまうのが子ども心ですが、毎回好きなだけ買わせてしまうとキリがありませんよね。
わが家では、買い物に行く前に「今日はお菓子1つだけ選んでいいよ」など、事前にルールを決めておくようにしています。
そうすることで子どもも納得しやすく、店頭でのやり取りもスムーズになります。
もちろん最初のうちは「もっと欲しい!」と粘られることもありましたが、繰り返すうちにルールを覚えてくれて、今では「どれにしようかな〜」と真剣に1つを選ぶ姿が見られるようになりました。
小さな約束でも、子どもにとっては大切な“お買い物のルール”。
買い物を通じて、選ぶ力や我慢する気持ちも少しずつ育ってくれたら嬉しいなと思っています。

毎回お菓子を買うのもなぁ…と思う日は、子どもに別の選択肢を用意しています。
たとえば「今日はお菓子は買わないよ。その代わりにヨーグルトかバナナ、どっちがいい?」といった具合に、あらかじめリストにある“好きなもの”から選ばせるんです。
「ダメ」だけじゃなく「選べる」にすると、子どもも気持ちの切り替えがしやすいようです。
お店では走らないでね、商品は触らないでねと伝える。
買い物に行く前には、「お店では走らないでね」「商品には勝手に触らないでね」と、あらかじめルールを伝えるようにしています。
お店にはたくさんの人がいて、物もたくさん並んでいるので、思わぬトラブルにつながることも。
小さなうちから“公共の場でのマナー”を少しずつ教えていけたら…という思いで、毎回丁寧に声をかけています。
もちろん完璧にはいかない日もあるけれど、繰り返し伝えることで、少しずつ守れるようになってきました。

お店に着いてから「走らないでね」と言っても、子どもが興奮しているとなかなか聞いてくれません。
だから我が家では、出かける前の落ち着いた時間にルールを伝えるようにしています。
そうすることで、子どもも気持ちの準備ができて、スムーズに買い物ができることが多いです。
公園で遊んで体力を発散させておく。
買い物の前に公園で遊ばせておくと、子どもの体力をしっかり発散できるので、店内でぐずったり走り回ったりするのを防ぎやすくなります。

疲れているとカートにも静かに乗ってくれることが多いので、とてもおすすめです。
お店に着いたら、まずはトイレに行く

買い物をスムーズに進めるために、まずお店に着いたらトイレに寄るのがおすすめです。
子どもは急にトイレに行きたくなることも多いので、最初に済ませておくことで途中でのトイレ待ちやぐずりを減らせます。
準備万端で買い物を始めると、親も子どもも安心して過ごせますよ。

トイレトレーニングを始めているご家庭は、特にお店に着いたらまずトイレに連れて行くのがおすすめです。
ちょっとしたひと手間ですが、買い物中のストレス軽減につながります。
買い物中の工夫

年齢が小さいときは、抱っこかおんぶをして買い物をする。
わが家では、1歳半くらいまでは、なるべく抱っこやおんぶをして、買い物をパパっと済ませるようにしていました。
もちろん、歩きたい気持ちを尊重してあげたいときもありますが、安全面や時間を考えると、やはり抱っこやおんぶが安心です。
ぐずりや寄り道が減ることで、結果的にスムーズに買い物を終えられ、子どもも親もストレスが少なくてすみます。

「今日は時間がないな」「ちょっと疲れてそうだな」そんな日は、無理せず“抱っこ作戦”を使ってみるのも、ひとつの手だと思います。
できればカートに乗ってもらう
買い物中、子どもがカートに乗ってくれると、親としてはとても助かりますよね。
カートに乗せることで、子どもがぐずったり走り回ったりするのを防ぎ、安全面でも安心感があります。
もちろん、ずっと乗っているのが退屈になってしまうこともあるので、無理強いは禁物。
でも、短時間でもカートに乗ってもらえると、買い物がスムーズに進みやすくなります。

今日は重たいお水を買わなきゃいけないから、お願いだからカートに乗ってくれない?と声をかけると、子どもが素直にカートに乗ってくれることもあります。
「これをカートに入れてね」や「一緒にカートを押そう」など、お手伝いをしてもらう。
買い物中に子どもにちょっとしたお手伝いをお願いすると、子どもも「自分も役に立っている!」と感じて喜びます。
例えば、「これをカートに入れてくれる?」と声をかけると、集中して取り組んでくれることが多いです。
また、「一緒にカートを押そう」と誘うと、歩くのが楽しくなり、買い物に積極的に参加してくれることもあります。

お手伝いは、子どもの気持ちを満たしつつ、ぐずり防止にも効果的。親子で協力しながら買い物を楽しむコツのひとつです。
「野菜は何を買うんだっけ?」など、ゲーム感覚にするとより楽しめる。
買い物をただの用事としてこなすのではなく、子どもが楽しめる工夫をすると、ぐずりにくくなります。
例えば、「野菜は何を買うんだっけ?」とクイズのように問いかけたり、「次はこれを探そう!」と宝探しゲームのように声をかけると、子どもも興味を持って積極的に参加してくれます。

ゲーム感覚でお買い物を楽しむことで、子どもにとっても親にとってもストレスが減り、スムーズに買い物が進みやすくなりますよ。ぜひ試してみてくださいね。
最後に「約束のお菓子を1つ買おうね」と伝え、おやつを持たせてレジに並ぶ。
買い物の最後には、必ず「約束のお菓子を1つだけ買おうね」と子どもに伝えています。
これが子どもにとっての楽しみになり、ぐずるのを防ぐ大きなポイントです。
レジに並ぶときには、自分で選んだお菓子を手に持たせることで、達成感や満足感もアップ。
買い物の締めくくりに、ちょっとしたご褒美タイムを作ることで、親子の良いコミュニケーションにもつながります。

約束が守れたときは、いつも「今日は〇〇ちゃんがお手伝いしてくれたから助かったよ、ありがとうね」って気持ちを伝えるようにしています。
そうすると、子どもも嬉しそうで、「また頑張ろう!」という気持ちになってくれるんですよね。
番外編

子どもが喜ぶカートがあるお店で買い物をする
ゆっくり買い物をしたいときは、少し遠くてもキャラクターのカートがあるスーパーを選ぶことがあります。
普段はカートに乗りたがらない子どもでも、好きなキャラクターのカートには喜んで乗ってくれるので、その間にゆったり買い物ができて助かっています。
大人二人で買い物に行く
旦那と一緒に買い物に行けるときは、私は買い物担当、旦那は子どもの見守り担当と、役割を分担しています。
こうすることで、買い物に集中できるし、子どももパパと一緒に過ごせてご機嫌。
結果的に、スムーズにお買い物を済ませることができて助かっています。
旦那や祖父母に子どもを預けて一週間分の買い物を済ませる
子どもを連れての買い物は、どうしても時間がかかったり、集中できなかったりしますよね。
そんなときは、旦那や祖父母に子どもを少しだけお願いして、その間に一気にまとめ買いすることもあります。
誰かに子どもを見てもらえるだけで、買い物のスピードも効率も格段にアップ!
必要なものをしっかり買い忘れずに済ませられるので、気持ちにも余裕ができます。
週に1回でもこうして「一人で買い物できる時間」を作れると、本当に助かりますよ。
ネットスーパーや宅配サービスを利用する
子どもを連れての買い物に疲れてしまったときは、無理せずネットスーパーや宅配サービスに頼るのも一つの方法です。
家にいながらスマホで注文できて、玄関まで届けてくれるので本当に助かります。
買い物の負担が減るだけで、心にも余裕ができて、子どもにも優しく接することができますよね。

いろいろ試してきましたが、最終的に宅配サービスに頼ることにしました。
利用するようになってからは、気持ちにも時間にも余裕が生まれて本当にラクに。
子どもが小さいうちは、無理せず便利なサービスを活用するのがいちばんだと実感しています。
子連れ買い物で「買って買って!」の駄々こね&買い物が終わらない時の対処法

「買って!買って!」子どもの駄々への対応
わが家では、買い物に行く前に「今日はお菓子は1つだけにしようね」や「ヨーグルトとバナナ、どっちか好きな方を選んでいいよ」と、子どもが好きなものをリストの中から選ばせるようにしています。
もし約束していないものを「買って〜!」と駄々をこねられたときは、まず「○○が欲しかったんだね」と気持ちをしっかり受け止めます。
そのうえで「今日は○○を買ったから、また今度買おうね」と伝えながら、抱っこしてその場をすぐに離れるようにしています。
「仕方ないな〜」と駄々に折れてしまうと、「駄々をこねれば買ってもらえる」と子どもに覚えられてしまうので注意が必要です。
親は怒らず、でも毅然とした態度で対応することが大切です。

まだ小さいうちからきちんと対応していかないと、大きくなってから「買って買って!」がどんどんエスカレートしてしまうこともあります。
「まだ小さいから仕方ない」とあきらめるのではなく、小さいうちからルールを伝えていくことがポイントです。
買いたいものが全部買えない…子連れ買い物で限界を感じたら
買い物はどうしても、全部完璧に買わなきゃと思いがちですが、それで疲れてしまうことも多いですよね。
わが家では「今日は買えるものだけ買ってあきらめる」というスタンスを大切にしています。
優先度の高いものから順に買い進めて、親子ともに体力の限界を感じたらそこで買い物は終了。
あとは家にある食材や、買えたものでご飯を作るようにしています。

完璧を目指しすぎず、気楽に考えることで子連れ買い物のストレスがぐっと減りましたよ。
まとめ
子連れでの買い物、本当に大変ですよね…。
ベビーカーに乗ってくれていた頃はまだゆっくり買い物ができたのに、
「カートには乗らない!」「自分で歩きたい!」「これ買って〜!」と、子どもの意思が出てくると、
お店の中はまるで戦場…なんて日もあります(笑)
今回ご紹介した、わが家で実践して効果があった買い物のコツが、
少しでも「買い物しんどいな…」と感じているママ・パパの参考になれば嬉しいです。
私自身も、買い物の大変さを実感してからは、
ムリをせず宅配を利用することにしました。
買い物に行けない=手抜きではありません。
頼れるものに頼ることで、子育て中の毎日を少しラクに、そして笑顔で過ごす余裕にもつながります。
子連れでの買い物が、少しでもラクになりますように。
これからも一緒に、がんばりすぎず子育てしていきましょうね。
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